« 「ものづくりをあきらめたアメリカ、マーケティングのできない日本」(ものづくり寄席) | トップページ | 某対談 »

書評「訳せそうで訳せない日本語:きちんと伝わる英語表現」(小松達也著、ソフトバンク新書)

訳せそうで訳せない日本語 きちんと伝わる英語表現 (ソフトバンク新書 62) 訳せそうで訳せない日本語 きちんと伝わる英語表現 (ソフトバンク新書 62)

著者:小松 達也
販売元:ソフトバンククリエイティブ
Amazon.co.jpで詳細を確認する

英語を使う時に手元に必ず置いておきたい良書

 

私は日本人なので、英語を使う(書く、話す、和文を英訳する等)にも、どうしても日本語の感覚で考えているところがある。そうした時に、この日本語をどのような英語(単語、熟語)で表現したらよいのか、迷うことが多い。たとえば、「まとめる」、「本格的な」、「しかたがない」、「がんばる」・・・。特定の文脈でこれらにピタッとはまる英語というのはなかなかすぐには思いつかないものである。

 

そうした時に本書が役に立つ。本書は、50年間通訳業を続けてきた著者が、長年の経験の中で、こうした英語に訳すのに苦労した日本語(80語弱)の例を集めてまとめたものである。これらの日本語ひとつひとつについて、それに相当するいくつかの異なった英語の単語・熟語がすべてそれぞれの実際の用例付きで載っている。たとえば、「まとめる」であれば、to agree on, to compile, to complete, to draft, to finalize, to organize, to prepare, to put together, to work outが載っているが、これはまとめる対象によって使うべき動詞が異なってくるのである。どの場合に何を使うべきかについても書かれている。

 

仕事で英語を使うことがあるので、こうした本が前から欲しいと思っていた。もちろん和英辞典を使う手もあるが、かならずしもピタッとくる用例が載っているとは限らないし、どのような場合にどの語を使えばよいかも十分に書いていない。そうした意味で本書はすぐれものである。ここに載っている日本語だけで足りるというわけではないかもしれないが、英語を使う時には手元に置いておきたい本である(もちろん本書の内容をすべて覚えられればそれが最善だが・・・)。80語弱以外にコラム的に載っている「ワンポイント通訳」もおすすめである。

|

« 「ものづくりをあきらめたアメリカ、マーケティングのできない日本」(ものづくり寄席) | トップページ | 某対談 »

書評」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/422027/10692539

この記事へのトラックバック一覧です: 書評「訳せそうで訳せない日本語:きちんと伝わる英語表現」(小松達也著、ソフトバンク新書):

« 「ものづくりをあきらめたアメリカ、マーケティングのできない日本」(ものづくり寄席) | トップページ | 某対談 »